院長あいさつ
院長あいさつ
央歯科医院、院長の下向です。央歯科医院を開院して41年になります。
当院の使命は歯科診療によって、食べること(咀嚼)、息をすること(呼吸)、立って活動すること(バランス)、話すこと(会話)など日常生活で欠かせない歯、顎、口の機能を回復、改善、維持増進することで健康で長生きできるようにすることと考えています。歯、顎、口の診療で皆様の健康長寿に貢献することです。
これまで共に仕事をして央歯科医院を支えた多くの歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、歯科受付の皆に感謝しています。おかげさまで多数の患者さんから信頼を寄せていただいています。
健康で長生きするためには咀嚼だけでなく、体にとって良いバランスを保つことが大切です。体の歪みを生み出さない自然な顎の動きを確保することや自然な顎の動きを阻害しない歯の形が必須です。つまり、咀嚼ばかりでなく、バランスに深く関わる自然な顎の働きを考えた総合的診療をしているところが当院の特色といえるでしょう。
歯科医師になって46年になりますが、器械や材料の進歩により当時に比べて飛躍的に安全で確実な診療ができるようになってきました。
充填材料の接着力の飛躍的向上、歯周病の治療法の確立、予後の良いインプラントシステムの開発、コーヌス義歯、ノンメタルクラスプ義歯など外観や機能の回復ができるようになってきました。
しかし、咬み合わせ診療に関しては進化は見られず、10年位前までは原状回復を治療のゴールとして診療を行ってきました。
10数年前より下顎の位置を体の中心にすることで体のバランスが改善され、愁訴の改善・消失することを学びました。
数年後直立歯科医学研究会の設立に参加し、体は揺れていることでバランスを取っていることが明らかになり、咬み合わせ診療の診断及び治療方針が確立されました。
咬み合わせ診療が難しいのは日常生活を通してリアルタイムに頭や顎の振る舞いを見ることができないからです。また歯並びや咬み合わせ、顎の動きは皆異なっているからです。皆さん固有の咬み合わせ、固有の顎の動きをしていますから個別の診療が必要になります。従って成果を統計処理できず客観的データがまとまらず、理解納得されにくい一因になっています。
生体は常に変化しています。 通常ですと咬み合わせの変化に体は順応します。体によい変化の順応であれば問題ありませんが、悪い変化への順応の場合は知らず知らずのうちに病を作り出します。咬み合わせの変化が歯周病のように知らず知らずのうちに病を悪化させる可能性があるわけです。一例を挙げると、下顎のズレにより頸椎がねじられます。頸椎を走行している橈骨動脈もねじられます。長く続けば脳への血流不足となり、脳貧血症状が発現するでしょう。
直立歯科医学研究会に参加してからは、かつて見えなかった歯の形、歯並び、咬み合わせの意味が分かるようになり、改めて人体の神秘性を感じる昨今です。
予防、機能回復、維持増進の各ステージにおいて、患者さんの要望に沿ってスタッフ一同と力を合わせて健康長寿をサポートできるよう今後とも幅広く、丁寧な診療をしていく所存です。
院長紹介
【略歴】
昭和49年東京医科歯科大学歯学部卒業
同年鶴見大学歯学部予防歯科学教室助手
昭和51年下向歯科医院勤務
昭和54年央歯科医院開設
現在は央歯科医院・下向歯科医院にて診療中
【学会】
日本歯周病学会会員
日本全身咬合学会会員
日本直立歯科医学研究会理事